屋根勾配はきつい方がいいの?ゆるい方がいいの?

こんにちは。悪徳屋根業者は許さない! 「伝統を守る老舗瓦屋4代目」の渡邊です。

前回ブログ「知らないよりは知ってた方がいい!「勾配」とは?」の続編です。

今日も真面目です。新築一戸建てに夢を持っている方は必読ですよ!

屋根勾配は一般的にどれくらいが標準?

私たち瓦屋根業者基準でお話しますね。

4寸未満は緩勾配(かんこうばい)
4寸~5.5寸勾配が標準勾配
5.5寸超えは急勾配(きゅうこうばい)

なぜ瓦基準かっていうと標準的な瓦は4寸以上でないと施工できません。

セラフラット

但し近年は4寸未満の勾配でも施工可能な瓦は販売されています。
(緩勾配瓦とか緩勾配対応とか)

FS-40

急勾配は滑って人が平然と歩けないぐらいの勾配と思って下さい。基準は5.5寸を超える勾配です。

なぜ屋根に勾配がついているかは、前回のブログでお話した通り、雨を効率よく建物の外に流す為で、勾配がきつければきつい方がより雨は流れます。

じゃあ、屋根勾配はきつい方がいいんだって思われがちですが、デメリットもあります。

急勾配のメリット・デメリット

メリット
・どんな屋根材でも施工可能
・屋根面がよく見えるので意匠性が高い
・雨漏れがしにくい

デメリット
・施工費用が高くなる
・メンテナンス性が悪い

急勾配ですと、すっごくよく滑りますので、屋根面足場という仮設が必要になってきます。その上、施工効率が悪いのでどうしても人件費がかさみ施工費用が高くなってしまいます。またメンテナンスや補修時も屋根面には滑って乗れないので、高所作業車を利用したり、足場を組む必要が出てきます。

緩勾配のメリット・デメリット

メリット
・室内を広く設計できる
・施工費用を抑えられる

デメリット
・使用できる屋根材が限られてくる
・屋根面が見えないので意匠性が低い
・雨漏れしやすい

緩勾配ですと、雨水の排出が乏しい為に、雨漏れしやすくなります。特にホコリが溜まりやすく苔が生えやすくなります。すると屋根材自体の耐久性が下がる可能性があります。また使用できる屋根材が限られてくる為、瓦のような意匠性の高いモノを使用できない上に屋根面が見えず箱型の家になりがちです。

まとめ

勾配のいろいろ御理解いただけましたでしょうか?メリット・デメリットを理解した上で、おうちの設計に役立てましょう。

えっ?

私?

私は断然、適正勾配4寸~5.5寸勾配ですね。屋根を知れば知るほどそうなりますね^^

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渡邊智仁

渡邊智仁

代表取締役常務瓦寅工業㈱
私は昭和56年生まれの酉年で大阪生野の創業100年老舗瓦屋に生まれ育ちました。ずっと大阪にいる生粋の大阪人です。
関西大学卒業後は、瓦ではなくSIに興味を持ち㈱大塚商会のシステム販売営業マンとして7年間頑張りました。が、そろそろ親孝行をしようと思い始め、30歳を契機に瓦業界に飛び込みました。血筋のせいかすぐに瓦業界にも馴染み、営業と現場管理を経験し、今は経営に携わっています。
100年間、まじめにコツコツと建築に携わってきた【経験・知識・実績】】で皆様方の大事な家を守っていきたいと思います。

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