【屋根材紹介】屋根の板金カバー工法と3種類の板金屋根材について

 

こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。
今回は近年とても多くの屋根で見受けられる、屋根の板金カバー工法についてのご説明と3種類の板金屋根材についてご紹介していきたいと思います。

※2021年7月13日に公開した記事ですが、必要な文言等の追記、その他の部分も修正して再度公開しております。

屋根の板金カバー工法とは何か!?

屋根の板金カバー工法とは、簡単に説明すると既存の屋根材を撤去せずに、上から金属製屋根材を葺き上げる事です。
既存屋根材の撤去費用がかからないのはもちろんですが、工期も短縮される事から、近年カバー工法にする方が増えています。

金属製屋根材などを板金とも言っており、「板金カバー工法」として名が広まっています。但しカバー工法といっても、なんでもかんでもカバー工法ができるのではなく、既存屋根材の確認はもちろんですが、既存屋根材の上に葺く事になるので、既存屋根重量より重たくなることから、屋根調査時に建物の劣化具合も見て判断していきます。

板金の主な材は「ガリバリウム鋼板」になります。アルミ、亜鉛などを添加した金属板の事になります。錆などの腐食を抑え、耐熱性効果もある材になります。

※業界では「ガルバ」や「GL」などとも呼ばれています。

その中でも多くの住宅などにカバー工法として使用されている3種類の板金屋根材をみていきたいと思います。

3種類の板金屋根材

① カレッセ

販売元太平産業株式会社

製品概要:【超高耐久ガルバ】1枚が超軽量(瓦の約1/10)で耐震性能が高く、本体同士をかみ合わせている事で耐風、防水性能をアップさせています。本体裏の耐熱特殊シートが防音、遮熱性能を発揮し、完全不燃材により防火性能も高いです。

※カレッセは唯一防水紙が無しでも施工可能な屋根材となっております。

その理由は、カレッセ独自の特許である「ハイドロブロックシステム」というもの。本体同士の間にジョイントパーツを入れる事で、雨水の侵入を防ぐ役割をしているので、防水紙無しでの施工も可能としております。

防水紙がいらない分、費用を抑える事もできます!
屋根のbefore・after

② スーパーガルテクト

販売元アイジー工業株式会社
製品概要:【超高耐久ガルバ】1枚が超軽量(瓦の1/10)で耐震性能が高く、本体裏の複雑な合部まで断熱材を充てんし、裏面材はアルミライナー紙(特殊な紙)を使用しているため、断熱性能はもちろんですが、防火性能も高いです。

ガルテクト本体同士の継ぎ目部分には排水機構とリブ付き折り返しを設けているため、水密性能も高く、断熱材に使用しているポリイソシアヌレートフォームにより、高い断熱性能を発揮しております。

ガルテクトは住宅メーカーリフォームでの使用率が高い屋根材でもあり、多くの方に知られている屋根材になります。
屋根のbefore・after

③ 横段ルーフ

販売元ニチハ株式会社
製品概要:【超高耐久ガルバ】本体裏には硬質ウレタンフォーム(断熱材)と一体成型しているため、断熱性能や高く、裏面材はアルミラミネート加工紙を使用しているため、遮熱性能も発揮しています。1枚あたりの重量も軽量で耐震性能も高いです。

横段ルーフの断熱効果は板金屋根材では最も高く、最大厚みが17㎜の断熱材を使用していることで、より高い断熱性能をもつ屋根材となっております。


屋根のbefore・after

金属製屋根材のデメリット

どの屋根材にも必ずメリット、デメリットはありますが、金属製屋根材は基本的に軽量で耐震性能や防火性能などが高く、カバー工法には最適な屋根材になりますが、一番良く耳にするのが、雨音です。商品によっては遮音性能が高い屋根材もありますが、決してゼロではなく、陶器瓦やセメント瓦などに比べると雨音は気になるかもしれないです。

その他にも表面に傷やへこみの目立ちや、経年劣化で屋根下地が悪く、波打っているような屋根にカバー工法をすると、板金屋根材は固い一枚板なので、既存屋根に馴染まず本体同士に隙間や浮きが生じる事があります。

※修繕の寅さんでは、屋根の状態が良くない場合はカバー工法をお勧めしておりません。

・実際の傷、へこみ

まとめ・お問い合わせ

今回ご紹介させて頂いた屋根のカバー工法ですが、既存屋根材の撤去費用がかかる葺き替え工事よりは、撤去費用がかからないため工事費用が安く、工期も短いので、すごく魅力的ですね!しかしながら、撤去費用はこの先どんどん高騰されていく傾向ですので、次回、屋根工事をする時の撤去費用は現在よりさらに高騰している恐れがあります。特にアスベスト(石綿)を含む屋根材は予想がつかないくらいです。

このことから撤去費用がかからないのではなく、先送りにしているだけになってしまい、後々高い費用を出して撤去することにもなり兼ねないので、屋根のカバー工法をする際はしっかりと考える必要があるので、迷われている方や相談したい方はいつでもご相談下さい!

そしてまだ他にも、カバー工法に使用できる板金屋根材などが屋根材メーカーから多数出ておりますので、それらも「知識・情報」で発信していきたいと思います。

修繕の寅さんでは、お客様の要望を取り入れ、調査後に最善の提案をさせて頂いております。

屋根の事でお悩み、相談、板金のカバー工法を考えている方も、ぜひ一度お気軽にご相談下さい!!
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初めまして!修繕の寅さんの担当している南 力也です! 私が修繕の寅さんを担当している最大の理由は、お客様と直接お会いし、お話しできて、尚且つ、工事完了後には笑顔で「ありがとう」と言われることで仕事のやりがいに繋がっているからです。 修繕の寅さんの「南 力也に任せて本当に良かった!」と思って頂くためにも、これからもお客様と寄り添い、一緒に作り上げていきたいと思います。何事にも全力で取り組んでいきますので、宜しくお願い致します。

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