【屋根工事】釉薬和瓦からリッジウェイに葺き替え工事事例|河内長野市

 

こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。

今回の屋根工事では釉薬(色付き)和瓦からリッジウェイに葺き替えた工事事例をご紹介!!

近年シングル屋根材に葺き替えをされるお客様が本当に増えています。その理由としては費用が高すぎず、柔らかい屋根材の特性を活かして、不陸のある屋根でも馴染んでくれるところが選ばれてる理由かも知れないですね!!

そして今回は釉薬(色付き)瓦の簡単な説明もしていこうと思います!!

では早速見ていきましょう!!

はじめに、釉薬瓦とは?

釉薬瓦(ゆうやくがわら)とは、粘土で成型し、乾燥させた瓦に釉薬を塗布して焼成した瓦の事を言います。と言ってもなんのことか分からないですよね。。(笑)

簡単に言うと、釉薬とはガラス質のうわ薬で、湯飲みなどの陶器にも塗られている着色材みたいなもので、瓦に釉薬を塗布することで、赤褐色や青緑色といった様々な色の和瓦やS瓦などを作り出しており、和風洋風の住宅問わず使用されています。

後、瓦にはいぶし瓦や素焼き瓦がありますが、釉薬は塗布されていないので、無釉薬瓦とも呼ばれていますね!

屋根葺き替え 工事事例

施工前

既存の瓦は釉薬和瓦の中で青緑と言われる青色の瓦になります。釉薬瓦はいぶし瓦や素焼き瓦と違い、瓦の表面がツルツルしているのが特徴ですね!釉薬瓦は雨に濡れるとすごく滑るので、雨の日や霜で瓦が濡れている間は、屋根に上がるのはやめておいた方が良いです。

そして今回のお家では瓦全体にズレや浮きがあったため、雨漏れがしていました。

釉薬瓦めくり、下地状態

瓦をめくると、バラ板(屋根下地)の上に乾いた土が盛りだくさんで、バラ板(屋根下地)も経年劣化で不陸がある状態でした。昔の瓦施工はこのようにバラ板(屋根下地)の上に土を置いてから、土の粘着で瓦を葺き上げる土葺きと言われる工法でした。現代では屋根下地の上に防水紙と桟木を留め付けて、瓦を引っ掛けて葺き上げていく桟葺き工法が主流ですね!

他にも昔では、バラ板(屋根下地)と土の間に薄い板を葺く(とんとん葺き)ことで、防水紙の役割をしており、今回は防水紙の役割の薄い板が無い分、雨水を通さないためにも土を多くして葺かれていました。

下地不陸調整、野地合板t=12(コンパネ)

上記でお伝えしたようにバラ板(屋根下地)に不陸があるため、下地強度も増すためにも下地桟を入れ、不陸調整を行います。その後、野地合板t=12(コンパネ)を千鳥貼りで貼っていきます。

★千鳥貼りのメリット・・・野地合板t=12(コンパネ)を千鳥貼りに配置することにより、水平剛性の低下を防いでくれます。千鳥貼り以外で通し貼りや芋張りと言って、野地合板の目地が揃うように並べていく工法もありますが、千鳥貼りの方が、水平構面としての性能、たわみ性能が高くなります。※通し貼りや芋張りが悪いわけではありませんので、現場に応じての工法が必要になってきます。

軒先水切、防水紙(ライナールーフ)、瓦揚げ

軒先水切は雨水を樋に流してくれる大事な部材です。使用されていない場合、軒裏から雨水が伝い、建物内部回ってしまう恐れもあるので、使用されていない場合は確認した方が良いですね!!そして防水紙は万が一、屋根材から雨水が内部に侵入しても、雨漏れを防ぐ役割をしてくれています。修繕の寅さんでは基本仕様で防水紙は田島ルーフィング株式会社のライナールーフ(改質アスファルトルーフィング)を使用しております。

※緩勾配(2寸~3寸未満)では粘着の防水紙を使用します。

リッジウェイ葺き

普通勾配(3寸以上)ではリッジウェイ本体は専用釘4本で留め付けていきます。強風地域や強風場所になると本体の釘は6本になり、専用ボンドを併用して葺いていきます。

右側の写真はケラバ部(妻側)ですが、板金と防水紙の取り合いにコーキングをし、本体は肩落としをしています。肩落としをする事で雨水が屋根材を伝った際に、板金の捨て部分に流れていくようにしています。

※リッジウェイ本体は必ずしも肩落としをする必要はありません。

壁際仕上がり

流れ方向の壁際では捨て板金を先行で仕込んでから屋根材(リッジウェイ)を葺き上げています。壁際仕上げの雨押え板金ですが、重ね代に必ずコーキングをしています。

屋根全体仕上がり

はじめに屋根下地の不陸調整をする事で、仕上がり具合がとても綺麗で、棟部分には同質の棟材を使用することで、スマートな屋根景観を生み出していますね!!

屋根葺き替え 工事費用

・地域:河内長野市 N様邸

・屋根面積:130㎡

・仕様:土葺き釉薬和瓦からリッジウェイに葺き替え工事

・費用:約180万円 ※仮設足場費用、他工事等は含んでおりません。

まとめ・お問い合わせ

今回では既存の屋根が釉薬瓦の青色で、葺き替えた屋根材のリッジウェイはヴィンテージグリーンと全く別の色で屋根の葺き替え工事を行いましたが、全然違和感もなく、綺麗なった屋根を見られてお客様もすごく喜んでいました!

修繕の寅さんでは屋根の葺き替え工事はもちろんですが、樋工事や外壁塗装もまとめて工事が可能ですので、少しでも気になる方はお気軽にご相談くださいね!!

お客様の要望も取り入れた上で、色々なご提案を出来たらと思っております。
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初めまして!修繕の寅さんの担当している南 力也です! 私が修繕の寅さんを担当している最大の理由は、お客様と直接お会いし、お話しできて、尚且つ、工事完了後には笑顔で「ありがとう」と言われることで仕事のやりがいに繋がっているからです。 修繕の寅さんの「南 力也に任せて本当に良かった!」と思って頂くためにも、これからもお客様と寄り添い、一緒に作り上げていきたいと思います。何事にも全力で取り組んでいきますので、宜しくお願い致します。

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