近年急増中!瓦の風邪「凍害」にご注意下さい!

こんにちは。悪徳屋根業者は許さない! 「伝統を守る老舗瓦屋4代目」の渡邊です。
ここ最近風邪が流行しているみたいですねぇ。身をもって体感しています。のどが痛い…

修繕の寅さんサイトからの雨漏れ調査で2件連続、瓦の風邪「凍害」に遭遇しました。時節ネタなのですこしご紹介。
私達屋根業者からしたら知ってて当たり前のことですが、一般の方々からしたら「なんじゃそれっ?」ってなりますよね。

風邪にご注意下さい!

こんな症状が見られたら風邪ひいてます。

症状は瓦の表面が薄く剥がれるというもの。

釉薬瓦(色瓦)は非常にわかりやすくて、屋根を見上げると瓦の基材である部分(レンガ色)が見えます。
いぶし瓦はちょっとわかりにくいですが、強風の時などに薄く剥がれた瓦破片が落ちていたら風邪ひいたと思って下さい。

凍害

なぜ風邪ひくの?

それは水が凍るぐらい寒いから

瓦は土を高温で焼きしめた焼き物の一種です。その為、若干なりとも吸水性を持っており、瓦内部には水分が含まれています。
夜に気温がマイナスになると、瓦内部の水分が凍ってしまい、膨張します。すると、内部から外に向かって力が加わり瓦の表面を剥がしてしまうのです。

このことを専門用語で「凍害」と言います。我々屋根業者は「凍ててもうてるなぁ(いててもうてるなぁ)」とか言いますね。
あんなに硬い瓦が剥がれる程、自然の力は強いんですねぇ。

氷

特に被害が大きい箇所は?

北向きの屋根面と棟の2カ所

経験的に北面の屋根に凍害は多く見られます。やはり日中の日差しが少ない分、温度が下がりやすいのでしょう。

もうひとつは棟です。棟とは屋根面と屋根面が合わさる部分で、軒先から斜めに上がっている部分が隅棟、屋根の一番高いところに水平に走っているのが大棟です。棟は平たい屋根面より高さがある為に、風の影響を強く受けます。その為、凍害が起きやすいわけです。

凍害2

じゃあ、どうすればいいの?

進化した強い新瓦で悪い屋根面と棟を葺き替える

凍害が起きているお宅はほとんどが築30年以上経過しています。新築当時は瓦自体がしっかりしていて、膨張力よりの瓦が強かったものが、経年劣化により瓦が弱くなり、膨張力に負け剥がれます。近年の瓦は技術の進歩により、瓦を焼き上げる焼成温度が高くなっており、より強く吸水性の低い瓦に進化しています。

凍害を受けた瓦だけを差し替えても、廻りの凍害を受けていなかった瓦が次々と凍ててしまいます。思い切って状態が悪い屋根面と棟の積み替えをお勧めします。

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渡邊智仁

渡邊智仁

代表取締役社長瓦寅工業㈱ 修繕の寅さん
私は昭和56年生まれの酉年で大阪生野の創業100年老舗瓦屋に生まれ育ちました。ずっと大阪にいる生粋の大阪人です。
関西大学卒業後は、瓦ではなくSIに興味を持ち㈱大塚商会のシステム販売営業マンとして7年間頑張りました。が、そろそろ親孝行をしようと思い始め、30歳を契機に瓦業界に飛び込みました。血筋のせいかすぐに瓦業界にも馴染み、営業と現場管理を経験し、今は経営に携わっています。
100年間、まじめにコツコツと建築に携わってきた【経験・知識・実績】】で皆様方の大事な家を守っていきたいと思います。

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