屋根材のカラーベスト コロニアルを解説|それぞれの種類の違いは?

こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。
近年、一般のお客様にも多く知られている屋根材はKMEWの薄型化粧スレートになります。
街中で見渡せば、カラーベストが屋根に葺かれているのを多く見られます。では薄型化粧スレートって一体どのような商品なのか!?詳しくみていきたいと思います。

カラーベスト?コロニアル?KMEW(ケイミュー)とは何か!?

皆さんも一度は耳にした事があるかもしれないですが、屋根材、外壁材などの製造、販売をしている会社になります。
その中の屋根材で薄型化粧スレートのことを【カラーベスト】、【コロニアル】と一般的に言われている事が多く、これらはメーカーである旧クボタの製品名称になります。旧松下電工でフルベストやワンダという商品がありました。この2社(クボタと松下電工)が2003年に合併しクボタ松下電工外装となり、さらに2010年に社名変更しケイミュー(KMEW)となり現在に至ります。ですので、カラーベストと言われる由縁はここからきているんですね。

ではカラーベストと薄型化粧スレートは何が違うの?と思うかもしれないですが、基本的な形や大きさのベースはほとんど同じです。
現在のKMEWで製造、販売されている薄型化粧スレート(カラーベスト)には色々な種類や多様な色の薄型化粧スレートが生まれており、名称も異なります。それらの中でも特に多くのお家の屋根に葺かれている屋根材を見ていきたいと思います。
※実は現在の薄型化粧スレートはケイミューが市場シェアのほとんどを占めています。

カラーベスト コロニアルの種類の違いは?

コロニアルクァッド|【カラーベスト】 クァッド・シリーズ

コロニアルクァッドはKMEW商品の中で一番安価な商品です。
コロニアルクァッドに採用されているトップコートは高耐候アクリルコートというものですが、約10年程で色褪せが起こる為、10年~15年で再塗装をするようにKMEWは推奨しています。

コロニアルグラッサ|【カラーベスト】 グラッサ・シリーズ

コロニアルクァッドよりも色持ちが良く、再塗装などのメンテナンスサイクルが長くて済む商品です。
理由はコロニアルグラッサに採用されているトップコートは、グラッサコート(無機系塗膜)という紫外線に強い塗料グラッサコート(無機系塗膜)を使用しているからです。
一般的な有機塗料とは違い、分子間の結合エネルギーが紫外線エネルギーを上回っていて切れにくく、色あせを起こしにくい構造になっております。

コロニアル遮熱グラッサ|【カラーベスト】 遮熱グラッサ・シリーズ

コロニアル遮熱グラッサはコロニアルグラッサと同じ構造ですが、プラスアルファで赤外線を反射する特殊な顔料(赤外線反射顔料)を配合し、太陽の熱を反射することで、蓄熱や居住空間への熱の伝達を抑えています。

カラーベストの基材は2層の無機層

表面塗膜の違いを上記で紹介しましたが、基材自体は全て2層の無機層で出来ています。

1層目の無機層とは、無機顔料を混合した「無機化粧層」です。
トップコートと同色の無機顔料を混合した着色セメント層が「無機化粧層」。粒の小さい有機顔料とは異なり、無機顔料の粒はセメントの細孔より大きくセメント内に留めておくことができるため、色感を保持し続ける事が可能です。

2層目の無機層とは、釉薬加工を施した「無機彩石層」です。
細かい石にトップコートと同色の釉薬加工を施した無機彩石を敷き詰めたのが「無機彩石層」。ガラスの持つ耐蝕性や美しい色合い・光沢を長時間維持する事ができる特長を併せ持ち、耐久性も優れております。

個性的なカラーベスト「グランネクスト」

Uroko(うろこ)

名称通りで魚の鱗(うろこ)のような丸みを帯びたフォルムになっています。
構造は上記3つの構造と同じですが、Uroko(うろこ)はさまざまな色の無機彩石を無機化粧層に散りばめ、透明度の高いグラッサコートで表層を仕上げることにより、ナチュナルで美しいグラデーション感を演出しています。

Hishi(ひし)

Hishi(ひし)は斜めに交わる格子状ラインが綺麗なフォルムになります。
そしてUroko(うろこ)とHishi(ひし)は上記3つのカラーベストより本体一枚の厚みが0.8㎜程度厚い屋根材になっています。

多様なカラーバリエーションのカラーベスト

今お伝えしてきたカラーベストには多様な色のバリエーションがあり、それらを混ぜて屋根に葺く工法もあるんです。カラーは全部で約16色。オプションカラーも入れると全部で23色程度あります。
※但しUroko(うろこ)は4色、Hishi(ひし)は6色になります。

色を混ぜて葺く工法 「シャッフル」

・コロニアルグラッサ

下記の写真はプロヴァンスベージュ、メロウオレンジ、ユーロレッドの混ぜ葺きになります。基本の混ぜ葺き色はKMEWの方で決まっており、他にもアイリッシュグリーン、ピュアブラック、ウェザードグリーンの混ぜ葺きなど、全3色の組み合わせが4種類あります。
その色の比率は2:1:1になっており、どれもスタイリッシュな景観となっております。

まとめ・お問い合わせ

KMEWの屋根材商品は他にもあり、ROOGAや板金屋根材、カラーベストでも少し違った形状や大きさなどもあります。それらも修繕の寅さんブログ「知識・情報」カテゴリーで発信していきたいと思います。屋根の事でお困りの事や気になる事がありましたら、お気軽にご連絡下さい!屋根材もまだまだたくさんありますので、調査時にお客様のご希望に添った屋根材のご紹介、ご説明ができたらと思っております。

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初めまして!修繕の寅さんの担当している南 力也です! 私が修繕の寅さんを担当している最大の理由は、お客様と直接お会いし、お話しできて、尚且つ、工事完了後には笑顔で「ありがとう」と言われることで仕事のやりがいに繋がっているからです。 修繕の寅さんの「南 力也に任せて本当に良かった!」と思って頂くためにも、これからもお客様と寄り添い、一緒に作り上げていきたいと思います。何事にも全力で取り組んでいきますので、宜しくお願い致します。

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