【知識・情報】屋根のメンテナンス時期はいつ?

 

こんにちは、修繕の寅さんの富川です。

家を雨風から守る「屋根」
日本家屋の多くは木造住宅であり、木の天敵は水です。水は木を腐らせてしまうので、雨漏れが発生すると家の寿命を急激に短くしてしまいます。日常の生活ではその重要度に気付きにくいですが、大事な家を長持ちさせる為には屋根がとても重要なのです。

雨漏れにも様々なものがあります。
少しの雨でも天井から水が出てきてバケツで受けないといけないものから、ジワーと染み出してくる雨漏れ、風が強い時だけ発生する雨漏れなど。
一番厄介なのが雨漏れしていることに気付かずに長年放置してしまうことです。気付いた頃には屋根裏は湿気でカビまみれ、屋根を構成している木材は腐っているという状態になると、屋根の修理だけではどうしようもなく、内装工事などの他の修理費用がかかる可能性もございます。

そのようなことにならない為に、定期的な屋根の点検と修理、いわゆる屋根のメンテナンスがとても大事になってきます。

メンテナンスのタイミングについて

メンテナンスのタイミングですので、雨漏りしてからでは正直遅いですね。どこから雨が漏っているのか検討がつかない状況もあり、天井板やクロスなどに雨染みが出てくれば内装工事もしなければと、問題が次から次へと出てきます。
そうなる前に【修繕の寅さん】へご連絡ください。早急に点検・調査に伺います。

メンテナンスの時期は、屋根材で年数が変わります。

当然ながら屋根材を屋根に葺くと、そこから経年劣化がはじまります。
また屋根材によってはメンテナスの時期が違いますので、以下にまとめましたので参考までにご覧ください。

和瓦
初期メンテナンス 20年目
耐用年数 50年~100年
※屋根材:淡路産いぶし瓦セメント瓦
初期メンテナンス 10年目
耐用年数 30年~40年
※屋根材:KMEW ROOGA雅ガルバリウム鋼板
初期メンテナンス 10年目
耐用年数 30年~50年
※屋根材:太平産業 カレッセ薄型化粧スレート
初期メンテナンス 7年目
耐用年数 10年~20年
※屋根材:KMEW コロニアルクァッドアスファルトシングル
初期メンテナンス 10年目
耐用年数 20年~30年
※屋根材:田島ルーフィング株式会社 ロアー二Ⅱ

 

 

あくまで目安となりますが建物の立地条件や地域により、耐用年数が変わります。弊社では全面葺き替え工事を行いますと、5年保証がございますので、ご安心ください。また、耐用年数を伸ばすにはこまめなメンテナンスの周期がございますので、弊社の無料点検などをご利用下さい。

屋根工事にはどのような工事内容があるのか

屋根葺き替え工事

既存の屋根材を撤去した後に、新しい屋根材を葺く工事を葺き替え工事と呼びます。
以下が、おおまかな工事の流れとなります。

①既存の屋根材を撤去
②下地の状況を確認、増し張り、下地調整工事をします。
※下地の不陸(下地が波打って、水平でない状態)があると調整が必要となる場合があります。
③下葺き:防水紙ライナールーフィング
④新しい屋根材を葺きます。

屋根葺きなおし工事

既存の屋根材を再利用して、葺く工事を葺きなおし工事と呼びます。
※対象屋根材には、J型、S型、F型などがあります。
以下が、おおまかな工事の流れとなります。

①既存の屋根材を一旦捲ります。
②下地の状況を確認し、増し張りないし、下地調整工事をします。
※下地の不陸(下地が波打って、水平でない状態)があると調整が必要となる場合があります。
③下葺き:防水紙ライナールーフィング
④捲った既存の屋根材を葺きなおします。足らない屋根材については新規屋根材を使用します。

屋根カバー工事

既存の屋根材はそのままで、上から新しい屋根材を重ねる工法を屋根カバー工事と言います。既存の屋根材を捲らず処分しないため、古い屋根材の処分費が掛からないため、工事費の軽減になります。

※対象の屋根材は、薄型化粧スレート、アスファルトシングルなどのフラットな屋根材に限られます。
以下が、おおまかな工事の流れとなります。

①既存の屋根材の棟板金や板金木下地などを撤去しフラットな状態にする
②既存の屋根材の上を掃除
③下葺き:防水紙ライナールーフィング
④新しい屋根材を古い屋根材の上に重ねて葺きます。

補修工事

雨漏れした箇所を特定し、割れた瓦や劣化などが見られる屋根材を新しい屋根材に交換する工事や、棟などの漆喰面戸部分や軒先の雀口部分の漆喰が剥がれたところを補修する左官工事などがあります。総称して小規模な差替え工事などのことを補修工事と呼んでいます。

それぞれの工事には、どのような屋根材が適しているのか?

和瓦の場合

 

既存の屋根材が和瓦で、新しい和瓦への葺き替え工事の様子になります。また、新ガイドライン工法で和瓦を施工した場合には、桟瓦下に葺き土などを使用しないため、屋根にかかる重量が軽減されるので、耐震・耐風などに優れている工法となります。※不陸がある場合は調整などの工事が追加されます。


既存の屋根材は和瓦が葺かれていましたが、”メンテナンスのタイミングについて”で紹介しましたセメント瓦KMEWルーガ雅(軽量セメント瓦)に葺き替えました。屋根にかかる重量が約半分に軽減されます。また、屋根材に強度があり台風などによる飛散物が当たったとしても割れにくいので安心できます。

薄型スレートの場合

 

既存の屋根材が薄型化粧スレートの場合、築20年くらい経っている家ならば、薄型化粧スレートにアスベストが含まれている可能性がありますので処分費が値上がりする可能性があるため、早めの処分をおすすめしていますが、屋根工事価格の軽減を考えるならば、カバー工法を選択して薄型化粧スレートの処分を先延ばしするのも、一つの選択方法だと思います。
写真のように、既存の屋根材が薄型化粧スレートの場合は、カバー工法に使用する屋根材にはアスファルトシングルやガルバリウム鋼板などの屋根材を使用します。

まとめ

昨今、異常気象などにより様々な自然災害が起る可能性があります。家の屋根は、家の根と書いて家根と呼ばれるように家の要となります。屋根は過酷な環境にあるため、もっとも経年劣化する箇所となり、突然の雨漏りなどが起こらないためにも、メンテナンスは非常に大切なものになります。雨漏りする前に、まずは現在の状況を把握するのが、もっとも大切になります。弊社の無料点検・診断をぜひともご利用下さい。

⇒修繕の寅さんの点検メニュー

 

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富川徳次

 皆様初めまして、修繕の寅さんの富川と申します。保有資格は、かわらぶき一級技能士です。趣味は、釣り・読書・映画鑑賞です。瓦葺職人を28年、50歳で【修繕の寅さん】スタッフに、職人の経験と知識を活かし、お客様に寄り添いながら、ご提案をさせて頂き、大切なお家を雨風から守り、住んで安心を提供できるように邁進してまいります。

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