古都奈良にある元興寺で1400年前の瓦を見て思うこと

先日9/13に奈良にある元興寺へ瓦を見てきました。
って、書くとあまり大したことないですが、実は、

元興寺へ1400年前の目の前で見てきました。

日本最初で最古、1400年前の瓦

587年に蘇我馬子が厩戸王(後の聖徳太子)とともに軍をおこし、物部守屋を打ち破り日本の仏教受容の道が開かれました。翌年588年に飛鳥寺(元興寺の前身)建立に着手。その時に百済から瓦博士が渡航され、日本最初の瓦(1400年前の瓦)が葺かれたわけです。

その後、平城遷都され718年には飛鳥寺が今の地に移転され元興寺に改められました。
元興寺は歴史の究明と文化財保護の成果を評価され世界文化遺産「古都奈良の文化財」1998年登録されています。そりゃそうですよね。1400年前の瓦が未だ現役で寺の屋根に葺かれているのですから。

このお話は瓦業界ではとっても有名なことで、過去に行かれたことがある方も多いのですが、今回はちょっと趣向をこらした企画があったのです。

古代の瓦をみつめて

JR西日本と元興寺文化材研究所との特別企画「古代の瓦をみつめて」が8/28~9/17まで開催されていたのです。普段は地面から見上げるしかできなかった瓦が、足場を組み目の前で見ることができるという企画です。

普段見れる屋根はこんな感じ↓

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でも足場の上から見る瓦は↓

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正直なところ目の前で見て、何か感じ取れるか心配だったのです。
でも、ソレを目の前にすると体が震える程の衝撃を受けました。

とにかく圧倒的な存在感!
1400年もの永い時間をかけて現世に存在すること。
日本最初の瓦として後世に残し続けた人がいること。
そしてこれから先にも残り続けること。

古都奈良で古代の瓦を目の前にして様々な感情が交錯した瞬間でした。

元興寺で1400年前の瓦を見て思うこと

百済から瓦が渡り1400年。大自然の恵み「土」から生まれた「瓦」が今も現役で屋根の上で活躍している。当然ながら経年による劣化はあれど、その形は今も保たれている。瓦は日本の伝統建材であり、最強の自然建材であることを再認識できました。

就職活動で面接に来た学生さんに「なぜ瓦の仕事に興味が湧いたの?」って質問した時、
その学生さんは「自分の仕事が何十年も何百年も後世に残る仕事がしたいんです。」と答えられました。

「後世に残る仕事」

今の瓦業界は目先のことばかり気にしているのかもしれない。後世を見て仕事をしている人がどれだけいるだろうか。

夢を語ろう!自分の仕事は後世に残る仕事なんだと誇りを持とう!

そう思います!

 

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渡邊智仁

渡邊智仁

代表取締役社長瓦寅工業㈱ 修繕の寅さん
私は昭和56年生まれの酉年で大阪生野の創業100年老舗瓦屋に生まれ育ちました。ずっと大阪にいる生粋の大阪人です。
関西大学卒業後は、瓦ではなくSIに興味を持ち㈱大塚商会のシステム販売営業マンとして7年間頑張りました。が、そろそろ親孝行をしようと思い始め、30歳を契機に瓦業界に飛び込みました。血筋のせいかすぐに瓦業界にも馴染み、営業と現場管理を経験し、今は経営に携わっています。
100年間、まじめにコツコツと建築に携わってきた【経験・知識・実績】で皆様方の大事な家を守っていきたいと思います。
≪保有資格≫1級かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士・瓦屋根診断技士・遮熱施工管理士・一般建築物石綿含有建材調査者

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