ベストかどうかはお施主様の背景によって変わる

こんにちは寅さんです。8月は子供にとっては水遊びが楽しい季節ですが、屋根屋にとっては一年で一番過酷な季節です。屋根の上は体感60度近くになるとかどうとか。

先日WEBからお問い合わせがあったことについて、思うことがあったので少し書きたいと思います。

お問い合わせ内容

屋根から雨漏れがしているので、調査と見積をお願いしたい。

電話でお話を伺うと、既に2社が調査を見積を提出しており、両社とも全面葺き替えの見積だったようです。お施主様は予算的に見合わないし、そもそも葺き替えする必要があるのか疑問に思われていた。しかも契約を急かされている。

と、こんな状況でした。
これは、、、もしかして、、、と思いながら調査に伺いました。

調査した結果、違う提案ができました

現地調査すると確かに経年劣化が進んでおり、葺き替えがベストかな?って思える屋根でした。ただ平部からの漏水では無く、棟からの漏水が原因でした。

このお客様は年金生活をしているおばあちゃんで、工事に割ける費用はそんなに無いとのこと。またおばあちゃんの後にココに住む予定の身内もいないとのことでした。この状況を伺うと葺き替えがベストとはとても思えませんでした。

私が判断したベストな方法は、まず雨漏れを起こしている棟の積み替えと、近々(5年以内程度)雨漏れを起こす可能性のある谷板の入れ替えでした。平部は若干のズレ、ワレを補修する程度。

全面葺き替えと比べると1/4ぐらいの費用で済みそうです。

DSC09167 (2)

ベストかどうかはお施主様の背景によって変わる

このお施主様が屋根にそこそこ予算を割くつもりで、しかもいずれ御子息に相続するってことなら間違いなく葺き替えがベストな提案だったと思います。
でも、お施主様の背景は少ない予算であり1人住まい、要望は今の問題解消と近々のリスクを回避ってことなら葺き替えは全くベストな提案ではありません。

そのことをお伝えした時の、お施主様の笑顔が印象的でした。

お施主様の要望を汲み取って提案できているか。

お施主様の背景が見えているか。

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渡邊智仁

渡邊智仁

代表取締役社長瓦寅工業㈱ 修繕の寅さん
私は昭和56年生まれの酉年で大阪生野の創業100年老舗瓦屋に生まれ育ちました。ずっと大阪にいる生粋の大阪人です。
関西大学卒業後は、瓦ではなくSIに興味を持ち㈱大塚商会のシステム販売営業マンとして7年間頑張りました。が、そろそろ親孝行をしようと思い始め、30歳を契機に瓦業界に飛び込みました。血筋のせいかすぐに瓦業界にも馴染み、営業と現場管理を経験し、今は経営に携わっています。
100年間、まじめにコツコツと建築に携わってきた【経験・知識・実績】で皆様方の大事な家を守っていきたいと思います。
≪保有資格≫1級かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士・瓦屋根診断技士・遮熱施工管理士・一般建築物石綿含有建材調査者

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