今日は朝一から職長・安全衛生責任者教育を受講ではなく、受付手伝いをしてきました寅さんです。私は2年前に修了しているので、職長について書きます。
職長・安全衛生責任者ってどんなの?
会社組織では、社長がいて、役員がいて、部長がいて、係長が・・・平社員がいて、という感じで縦の階層がありますよね。
社長が立てた経営計画に沿って、社員が指揮、管理、実行して売上となるわけです。
建設現場に置き換えると、発注元の建築意向があって、元請さん(ゼネコンやハウスメーカー)が指揮監督を行う。その下に一次下請、二次下請、三次下請・・・って感じで実行(施工)会社が続くわけです。当然それぞれの会社には会社組織がある。巨大な共同企業体のようなものなんですね。
一つの会社内でも指揮管理が行き届かずに社員が意図外の行動を起こし、損失を出してしまうことがあると思うのですが、建設現場ではもっともっとそのようなことが起きてしまう確率が高いわけです。構造が複雑ですし、そもそも一つの会社だけで完結しないから。
これらのことを回避するには指揮管理がスムーズに行われる必要があります。その為には事業主に代わり現場を的確に指揮管理する、十分な経験と知識、能力を備えた者が必要なわけで、それが「職長」と呼ばれる人なのです。
職長になるには特別教育を修了する必要がある
「職長」は私が職長です!と、自己宣言で成れるものでは無く、特別教育を受講する必要があります。それが今回実施された「職長・安全衛生責任者教育」という2日間缶詰で行われるものです。
職長研修では、第一に安全に関わることを教えて頂けます。建設現場において安全であることが第一優先です。命あっての良い仕事なわけで、どんだけ綺麗に難しい施工をできても死んでは意味がありません。建設現場にはどのようなリスクが存在し、どのように回避するのか。チーム内また他業種の方とどのようにコミュニケーションを取り、リスクを洗い出し回避するのか。そんなノウハウを教えてもらえます。
その他には、現場に入る前の施工計画の立て方や職方(職長の部下)への教育の仕方など。どれも大事なことばかりです。
無事故無災害で現場を納めることが大事
私達のような施工業者は腕がいいだけでは駄目な時代にとっくに入っていて、世の中から求められる人材は『①豊富な知識を持ち②指揮管理がしっかり出来③部下を厳しく教育しながら④無事故無災害で現場を終わらせれる』こと。
そして、そんな人材を多く育てれるかが寅さんのミッションであると思います。
写真がヒドいね(笑)

渡邊智仁
関西大学卒業後は、瓦ではなくSIに興味を持ち㈱大塚商会のシステム販売営業マンとして7年間頑張りました。が、そろそろ親孝行をしようと思い始め、30歳を契機に瓦業界に飛び込みました。血筋のせいかすぐに瓦業界にも馴染み、営業と現場管理を経験し、今は経営に携わっています。
100年間、まじめにコツコツと建築に携わってきた【経験・知識・実績】で皆様方の大事な家を守っていきたいと思います。
≪保有資格≫1級かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士・瓦屋根診断技士・遮熱施工管理士・一般建築物石綿含有建材調査者

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